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20150109歌舞伎町ぼったくり被害 被害者からの詳細事後報告
- 2015/1/13
- ぼったくり被害体験談
- 歌舞伎町、ぼったくり, 歌舞伎町,ぼったくり
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先週金曜日(2015年1月9日)のほったくり被害SOS電話の詳細続報です。
被害者の方から事後報告がありましたので、報告させていただきます。
新宿警察署生活安全課からのSOSの事後報告
被害者の勇気
ご自身の連絡先を伝える決断が下せるのであれば、あとは法廷で決着をつけましょうといって帰るという方法があるということをお伝えしても、その決断ができずに、ずるずるぼったくり店の言いなりになって不本意な金額の支払いに応じるという事案が大半です。
ぼったくり店側は、店の顧問弁護士がいるですとか、裁判になったらもっと大金の請求になる、などといって脅してくるわけです。
ところが、被害者側が、「じゃあ裁判をやってください」というとそれですむかというと、実際には、そうはならないのですね。
ぼったくり店側は、裁判にするならいますぐ依頼する弁護士の委任状を出せですとか(委任状という言葉は正しくない。受任通知ならあり得る話)、弁護士と話をさせろ、裁判になったら弁護士費用だってかかるだろう、などといって、結局、裁判になったら被害者側に都合が悪いことになるという脅しをいれながら、この場での決着を強要してきます。
そりゃそうです。今ここで被害者を解放してしまえば、あとは裁判をしなければならないというのはぼったくり店にとって大きな負担となりますし、裁判所が店側の言い分を容れなければ、せっかくみつけたカモからの支払いを取り逃してしまうことになります(店側の敗訴)。
そういうわけで、被害者としては、話し合いによる解決(合意)ができない以上、あとは裁判で決着をつけましょうというのは、ある意味、極めて合理的なやり方ということになるのですが、ぼったくり店にとっては全く望まない方法ということになるため、やはりその場での支払いを強要する圧力というものも凄まじく、結局、その圧力に屈して支払ってしまうという事例が大半です。
そんななか、最終的にはご自身の連絡先を告げて、帰宅を遂げた勇気ある報告をしてくださった方がいます。
被害者からのご報告
その節は電話にて的確な助言をしていただき、誠にありがとうございました。お陰さまで一銭も払わず、無事帰宅することができました。お店側は内容証明書を送ってくるとのことで、まだ完全に問題は終わっていません。何かあった場合、先生にぜひお願いしたいと思っております。
以下、事後報告になります。
~入店まで20時頃、歌舞伎町◯◯前にてキャッチに捕まる。
「新宿はおっぱいパブのレベルがとても高いので、オススメです。」とおっパブを強く薦められた。↓
「1セット50分5000円」との説明を受け、お店に入店。
↓
メニューやシステム等の説明がなく、着席。女性が横に着く。
↓
数分程会話をし、女性が「お酒を飲みたい」と言いだす。
↓
承諾すると、女性はカバンの中から付箋を取り出し、何かを記入し男性スタッフに渡す。
↓
女性のお酒が1杯運ばれる。女性は勢いよくお酒を飲み干し「また飲みたい」と言う。杯数を指定してないにも関わらず2杯ずつ運ばれてくる。不思議に思うが、気にせず。
↓
女性が変わり、上記と同じ事を繰り返す。~入店から1時間経過
入店前1セット50分との説明を受けたが、時間になっても何も言われず。
(お店が時間を忘れているのではと思った。)
↓
男性スタッフに時間を聞くと「確認してきます」と奥に行く。
↓
10分後「延長されますか」と聞いてきたので、値段を聞くと「20分15000円です」とスタッフが答える。断り精算をお願いする。~退店
ラウンジから出て、出口近くのレジにて精算しようとすると「346060円」と請求され、初めてぼったくりと気付く。
↓
気が動転し、払おうとするが現金の持ち合わせが当然なく、で払おうとすると、「カードだと手数料40%で、484484円になります」と言われる。
↓
カードを通すもカードの限度額が超えてた為、精算できず。
↓
そこで男性スタッフが、「外にコンビニのATMがあるのでそこでおろして下さい。私達も着いて行きます」と言い、店の外へ。自分たちが逃げないよう男性スタッフ2人が同行。~店外へ
外に出ると冷静になれた。「一度警察と話をさせて下さい。」と提案すると、お店側が最初は拒否するも、しつこく粘ってみたところ渋々承諾された。
↓近くの新宿花園交番に行くと「歌舞伎町で起きたことなので、歌舞伎町交番に行った方が良いです。」と言われる。歌舞伎町交番へ向かう。この向かっている途中にネットで調べ、青島先生のぼったくり対策の文章を見つける。道中、お店スタッフは、「私たちも仕事があるので、早く歩いて下さい」「時間がないので、早く払って下さい」等色々なプレッシャーかけてくる。
↓
歌舞伎町交番へ到着。そこの警察官に「こういった事案はどこの課が扱っていますか?」と尋ねると、新宿警察署生活安全課に行くよう指示。
↓
向かおうとすると、お店側が拒否し示談を提案。20万を請求される。
↓
払える訳もなく、新宿警察署へ。~新宿警察署へ
生活安全課に行き、警察官と話をするも「民事だから介入できない」と言われる。
ホームページで調べ青島先生に電話。青島先生に指示を仰ぐ。↓結果①自分達の納得のいく金額で示談する②払わない(裁判の可能性)
↓
示談金として、2人で2万円を提示するも破談。
↓
店側から青島先生の委任状(青島注:受任通知のことだと思われる)を提示するよう請求されたため、再度青島先生のところに電話した。今すぐそのような書面を提出することができるわけがないので、それは断るしかないと回答される。
↓
お店側が裁判及び内容証明を送るためと私の住所と名前を開示要求。
↓
近くのコンビニで運転免許証のコピーを取られる。
逆に店のメニュー表と会計表をコピー。
↓
そのままタクシーに乗り、帰宅。以上。急いでまとめたため、長文駄文になってしまいました。ただ何かの参考になればと思い、送らせていただきました。 この度は青島先生のお陰で助かりました。本当にありがとうございました。 今後とも、よろしくお願い致します。
青島の感想
店側に自分の個人情報を教えないでください、というのはカンタンで弁護士の自己保身にベストな回答ですが、裁判をしてくれ、自分の連絡先は教えない、ではその場が収まりません。
免許証の写しをとられるのは避けたかったところですが、ご本人としては現場の圧力(素性のしれない店側の人間の言動はやはり怖いものです)の中で、最後はその場を一旦おさめるために苦渋の決断をされたものです。この方の勇気は偉大です。
この勇気が大半の方にはありません。無理もないことと思います。ただ個人情報をとられることの恐怖が、ぼったくり業者のつけ入りどころとなっており、この割り切りひとつで、ぼったくり被害現場を切り抜けることが十分可能であることも広く知られてよい事実だと考えております。
繰り返しとなりますが、店側に自分の個人情報を教えても大丈夫かどうかという被害者からのご質問をよく受けるのですが、私も大丈夫とまでは保証できません(弁護士の自己保身もある)。
警察もよくもわるくも第三者のスタンスで、客の連絡先まできくのはやりすぎであるという視点で被害者の味方になってくれないという歯がゆさです。
私はこの方からさらなる事後報告、対応依頼があれば、裁判も含めて徹底的に戦ってみるつもりです。
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